
今熊野観音寺。紅葉の時には多くの観光客が訪れる紅葉の名所。今熊野観音は平安京創設期に、嵯峨天皇の勅願により弘法大師が開創されました。御本尊は大師が熊野権現より授かった一寸八分の観音像を胎内仏として自ら彫刻されたと伝わる一尺八寸の十一面観世音菩薩であります。後白河上皇は、当山を深く信仰されて新那智山と号し、今熊野観音寺と称されました。
ボケ封じや頭痛封じ、子どもたちへの知恵授けに利益があり頭の観音さんとして古くから人々に信仰されて来ました。
現在は泉涌寺の塔頭寺院の一つで、東山の名刹です。紅葉のシーズンも良いですが、新緑の頃の今熊野観音寺は訪れる人も少なく、静寂に包まれたとても居心地の良いお寺です。