関西の味・鯛の子の炊いたん

関西の味・鯛の子の炊いたん

 春に旬を迎える鯛。お腹に卵を抱え、桜色になるので桜鯛。そんな、鯛の子を甘辛く炊いてご飯のお供に、お酒のあてに、大好きな人は多いはず。年末から春先にかけて、市場野菜スーパーの魚売り場でよく見かけます。

 幼い頃、母がよく作ってくれた、鯛の子。今でも大好きな、おばんざい。おじいちゃんが、一升瓶片手に、鯛の子の炊いたんをちびりちびり、やってたの思い出します。

 そんな鯛の子。栄養満点の食材でもあります。

 鯛の子には疲労回復効果のあるタウリンが多く含まれ、糖代謝や脂肪代謝を助けるナイアシンも多く含まれています。良質なタンパク質も多く、しかも脂肪も少ないスーパーフード。

 是非、御家庭でも、作って見てください。


材料:4名分

  • 鯛の子 2腹、塩 小さじ1
  • だし汁 300㏄
  • 薄口醤油 大さじ2
  • 砂糖 大さじ1
  • みりん 大さじ2
  • 酒 大さじ1
  • 生姜 1かけ
  • 菜の花などの青物野菜をお好みで。

作り方

  1. 鯛の子を洗う
    ボウルに水を1Lほど入れ、塩を入れ、塩が完全に溶けたら鯛の子を入れ10分ほど置き臭みを取る。
  2. 鯛の子を切る
    その後、軽く水で洗い流し、水気を切る。鯛の子を3cmほどの長さに切り、生姜は薄くスライスしておく。
  3. 炊く
    鍋にだし汁を入れ強火で沸騰したら砂糖、みりん、酒、醤油、生姜を入れ再沸騰させる。沸騰したら鯛の子を入れ、再度沸騰したら弱火にして菜の花などの季節野菜も入れ、5分ほど煮る。
    器に盛り付け、野菜を添えて、出来上がり!

上手に炊くポイント

  • 鯛の子は新鮮なものを。鯛の子がなければ、鱈子でもOK
  • 塩水で臭みをとって。
  • 煮汁は必ず沸騰してから、鯛の子を入れてください。温度が低いと、花が咲いたような焚き具合になりません。

写真:東福寺・藤忠